のばらのアリア

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夏期限定トロピカルパフェ事件/米澤穂信

夏期限定トロピカルパフェ事件

米澤穂信さんもミステリフロンティアで知った作家さんです。
この作品・小市民シリーズの春期限定いちごタルト事件がけっこう面白かったので
第2弾も読んでみました。

小鳩くんと小佐内さんのふたりは高校2年生。
恋愛関係にも依存関係にもないのにいつも一緒に行動するのは、お互い
隠したい性質があるから。そのためにお互いを利用するいわば互恵関係。
本来「狐」と「狼」である二人は「小市民」として平穏な生活を送るのが目標です。
そんな二人の夏休みは甘いものを愛してやまない小佐内さんによる
“小佐内スイーツセレクション・夏”食べ歩きツアーと共に始まるのですが。。。

日常の謎系の連作短編とみせかけ?あちこちに伏線をはった長編でした。
本格ミステリです。なかなか面白かったです。
小佐内さんのスイーツセレクション・夏はとてもそそられるもので(甘党なの)
ツアーにご一緒したい!と心から思いましたが、ご一緒したら大変かも~。
ラストはちょっと意外な展開でほろ苦。あらら、この先どうなるのかな?
というところで終わってしまいました。
秋期、冬期とシリーズは続くようなので楽しみです。

しかし、正直いうと犬はどこだの続編のほうが待ち遠しいのでした。

いやいやえん/なかがわりえこ

えー、ちょっとこのところ、ゆっくり本を読む時間がございません。
本屋さんにも行ってないし、図書館から予約本きましたメールもないです。
今日読んだ本がないと読書日記は書けないんですが~。
こんなときには、過去に読んだ本のことでも書こうかな?と思いつきました。
と、いうわけで今日は過去も過去、幼稚園までさかのぼってみることにw

私が本を読み始めたのは3才のとき。
軽トラックにはねられ(^^;)長い入院生活を余儀なくされたのがきっかけです。
最初に与えられたのはアンデルセン。「はだかの王様」と「おやゆびひめ」でした。
することないので、この絵本を何度もみて、字を教わりました。
幼稚園に入園した頃にはもう本に飢えていたんですね~。
そんな私が欲しい!と執着をみせたはじめての本がこれ。
いやいやえん
「ぐりとぐら」も読んだんですが、なぜかこちらがすごく好きでした。
幼稚園のせんせいが読んでくれたのです。
ちゅーりっぷ保育園に通うしげるの7つのお話。ひとつ読んでもらったあと、
続きをもっと知りたくて、せんせいに家に持って帰りたいとお願いしました。
もちろんダメでしたが。もう、読みたくてたまりません。
全部のお話を読んでもらったあとも、赤いこの本が欲しくて欲しくて。
そのくせ、親が本を買ってくれるというと、違う本を買ってもらうんです。
新しいものを読みたいというほうが勝っちゃうんですね~。
結局、手に入れたのは大人になってからでした。
作者の中川李枝子さんの本にはもう1冊思い出深いものがあります。
ももいろのきりん
おかあさんからもらった大きなももいろの紙で作ったきりんが動き出す、
というお話で、これは小学校に入ってからの夏休みとかそういう時期に読んだと
思います。夢中で読みましたね。大好きでした!
自分でも紙に絵を描いて切って、たくさんキリンや犬、家を作って遊びました。
懐かしい~。自分が子供の頃に読んだ本が今でも愛され、本屋さんにあるって
嬉しいことですね。なんだか不思議な気も少しします。

終末のフール/伊坂幸太郎

私が高校生の頃、ある雑誌を読んでいたら
「24時間後に地球が滅亡するとしたら、あなたは何をしますか?」
という質問に著名人が答えるという記事がありました。
いろんな人が答えていたのですが、私が衝撃を受けたのは故・寺山修司氏の答え。
それはこんな意味の言葉でした。
「24時間以内に自分の手で地球を破壊する。何事も待つということは凡庸である。」
。。。凄すぎます。
実際そうなったとしたら24時間は短いですね。不安なまま、じたばたして
気がついたらそのときを迎えている、ような気がします。
終末のフール
8年後に地球に小惑星が衝突、人類は滅亡すると発表されてから5年。
大荒れに荒れた世の中も、ここにきて小康状態というところ。
3年後に迫った“死”を意識しながらも落ち着きを見せています。
物語の舞台は仙台。
ヒルズタウンと呼ばれる住宅地のマンションの住人が8つの短編に描かれます。
今までの伊坂作品と少し違った感じじゃないでしょうか。魔王が近いといえば近い。
ある意味重い小説ですし、強いメッセージがある。
私は好きですね。
これまで伊坂氏を評価はしていましたが、好き!ってほどじゃなかったんです。
でも、この作品は好き!です。はい、人にもオススメしたいと思います。
どの短編もとても良いですが、中でも気に入ったのは「鋼鉄のウール」
出てくるキックボクサーの苗場がかっこよすぎます。
モデルは武田幸三選手とか。思い浮かべてもう一度読んでみたりw
「冬眠のガール」の女の子も良いです。

読み終えて、なんとか小惑星の軌道が変わらないかな、って。
そう思っちゃいました。

ぼくのメジャースプーン/辻村深月

ぼくのメジャースプーン

他の人にはない不思議な力を持つ「ぼく」
その力は母との約束によって心の奥深くに封じ込められています。
しかし、ある日、学校で飼っていたウサギが殺されるという事件が起こります。
無惨なウサギの死体を発見したのは「ぼく」の幼馴染のふみちゃんでした。
ふみちゃんは「ぼく」にとって自慢の友達でちょっと憧れの存在です。
誰よりもウサギの世話をし、可愛がっていたふみちゃんは、その日以来
一切の感情を見せず、一言もしゃべらず、登校拒否になってしまいました。
ふみちゃんをなんとか助けたい。
「ぼく」はウサギ殺しの犯人に力を使う事を決意します。
そして、同じ力をもつ「先生」のもとへ通い、犯人への罰を模索しはじめるのです。

よかったです。読んでいてうるうるしてしまいました。
物語の大部分を犯人と会うまでの「先生」との1週間が占めています。
丁寧に書かれた2人の対話は深く、考えさせられます。
それだけに「ぼく」が決断した力の使い方に衝撃を覚え、最後にあるサプライズが
活きてくるのです。
辻村さんの小説の中で一番好きですね。良い作家だと再認識しました。
そして、この小説には過去の辻村作品の登場人物が何人か出てきます。
ピアノを弾いているのは彼か!同じ小学校なんだ。
あのとき気になっていた小さな謎はこういうことか、などと違った楽しみも。
デビュー作から順に読んでよかったーと思いました(^.^)

出口のない部屋/岸田るり子

出口のない部屋

ミステリフロンティアで見つけ、読んでみることにしました。
岸田るり子さん、初めてお名前を知りましたが第14回鮎川哲也賞を受賞されて
いるんですね。ということは本格ミステリですね~。

美貌の新人ホラー作家・仁科千里を訪ねた女性編集者。
彼女に差し出された原稿は「出口のない部屋」という題名でした。
大学講師、開業医の妻の女性2人と売れっ子作家の男性1人がひとつの部屋に
閉じ込められるという物語です。
なぜ、こんな事になったのか、何が3人をこの部屋に導いたのか?
接点などないと思われる3人ですが、それを探るためにお互いに自分のことを
語り始めるのです。
そこから浮かび上がるものは。。。

本格ミステリを読むときも私はあまりトリックとか謎解きとかを熱心に
考えたりしない方です。
真相が途中でわかるときもありますが、わかっても別に問題ないのです。
面白く読めれば良いと思っているので。
しかし、この「出口のない部屋」は考えずに読むことはできないタイプでした。
あまり好感の持てない(^^;)3人の過去の話を読むうちに、どう繋がるのか、
共通して出てくる人物は誰なのか、考えてしまいましたねー。
結果、大体のことはわかってしまいましたが、けっこう面白かったです。
昔の本格ミステリの持つ雰囲気があり、私は嫌いじゃないですね。
岸田さんのデビュー作も読んでみようと思います。

ストロベリーナイト/誉田哲也

大量の本に呆然とした引越しも終わり、なんとか落ち着きました。
何かと慌しく本を読んでるヒマなどない!
なんてことはなく、しっかり読んでました(^.^)
では、今日は
ストロベリーナイト
誉田さんを読んでみようと思ったきっかけになった本です。
本屋さんで見かけたとき、帯にひかれたのでした。
まんまとのせられたというわけです。

姫川玲子はノンキャリアとしては異例の早さで、27才にして警部補に昇進。
29才の現在は警視庁捜査1課殺人捜査課の主任です。
男社会の警察で上司と部下に恵まれて順調に見える彼女には、どうやら
過去に犯罪に巻き込まれた過去がある様子。
そんなある日、溜め池のそばでビニールシートに包まれた死体が発見されます。
喉元をざっくり切られた上に、死後につけられたらしいみぞおちから股関節に
かけて大きく切り裂かれた傷。
捜査をはじめた玲子の鋭い読みから、事件は意外な方向へ。
被害者が参加していたという「ストロベリーナイト」とは?

スプラッタですー。エグい描写がかなりあります。
デビュー作から、その点はお上手でしたね。
しかし、作品的な薄さは変わりません。新しさもないです。
スプラッタ2時間サスペンスドラマって感じでしょうか。
なぜ、いつも女性を主人公にするんでしょう?なんとなくわかる気はしますが。
姫川玲子もシリーズになるんでしょうね。
私はもう読まないと思います。
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