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のばらのアリア

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みつおちゃんのこと

昨日、新聞を読んでいたら、訃報が目に入りました。
ああ、とうとう。。。
作家の永沢光雄さんがなくなったのです。
最近、新聞に連載されていた「生老病死」を読んで、具合が悪そうだな、と思っていたのですが。享年47才。早すぎますね。

私は作家としての永沢さんはよく知りません。ただ、少しの間ですが、仲良くしてもらっていたことがあります。もう随分前のことです。私の先輩の紹介でした。先輩の先輩だったのです。その日から私も遊び仲間に入れてもらいました。遊び、といっても飲むことですけど(^^;)お酒が飲めない私も、場の雰囲気や会話で楽しませてもらっていました。永沢さんは一度にたくさん飲むというのではなく、1日ずーーっとお酒が切れないようなお酒のみでした。たぶん素面で会ったことなかったんじゃないかな。いや、素面でもわからなかったのかも。飲んでいても、酔っ払ってる様子がない人だったので。酔って乱れたところは見たことがないです。

当時、永沢さんは出版社で編集のお仕事をしてらしたのですが、ある日突然、「会社やめてきちゃったよーん」
その日は退職祝い?みたいな感じで飲んだのですが、数日後、軽い気持ちで「なんでやめることにしたの?」と聞いたら、よその方を向いたまま、「女子高校生コンクリート詰め殺人があったでしょ。ああいうエロ本の中であるような事が現実に起こってね、なんか、もう、ほんとにイヤになったんだよね。」
私が何もいえずにいると、「男の子はポケットに手をつっこんで、好きなように歩いてないと、ね。」と笑っていました。

おうちにも一度だけ先輩と遊びに行ったことがありました。
もちろん、永沢さんは昼からビール(^.^)
ピキちゃんという真っ白な可愛いペキニーズを飼ってらして、犬好きの私はメロメロに。
「この子に子供が生まれたらちょうだい。」「いいよー、あげるー。」
なんて約束もしましたっけ。
その日は帰りに本を何冊かいただいて帰りました。

最後に会ったとき、言われた言葉に腹を立てた私が連絡しなくなって、それきりお会いする事はありませんでした。
近くにいれば、次に会ったときには忘れるようなことでしたが、私は地元に戻っていたので、そんな機会はなかったのです。
でも、書店で永沢さんの本を見つけたときは、「すごい!やったなー!」と嬉しくなりました。テレビに出ているのを見かけて、「ハゲちゃったなー。」なんて思ったり。
癌で声と嗅覚を失われたことも、本が出たことで知りました。
しっかりした素敵な奥様に支えられ、書くことへの意欲は失っていない様子にホッとしていたのですが・・・。

いろんなことを思い出します。
伸ばしっぱなしの長髪で機嫌良くお酒を飲んでいた永沢さん。
ポケットに手をつっこんで、歩いていってしまったのかな。

さよなら、みつおちゃん。


AV女優 2声をなくして

みつおちゃんの本がこれからもたくさんの人に読まれますように。

Comment

早過ぎるお別れ
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47歳の死…早過ぎですね。
そして、のばらさんがお知り合いだったことにもちょっとビックリ。
私はもちろん直接存じ上げてはおりませんが、『AV女優』ちょっと縁アリで…。
この本の装丁を担当された、岩瀬さんという装丁家さん、某IT系出版社勤め時代にお世話になった方なんです。
とても才能のある方で、間接的とはいえ、私のそれまでのデザインワークが、彼との出会いによって一変したと言っても過言ではないくらい、影響を受けた方です。

お写真と、短いプロフィールから受ける永沢さんご本人の印象は、「本の内容とは裏腹に、けっこうしょうもないオッサン」って感じでした(←あくまで勝手な想像上のイメージです)。

でも、この『AV女優』を読んで、みんなそれぞれの人生を懸命に生きてるんだなぁと、何ごともソツなくこなしていく優等生タイプだった私には、衝撃的な内容だったのを思い出します。

昨今、少なくなりつつあるタイプのジャーナリストだったと思います。
ご冥福を心からお祈り致します。
2006年11月03日(Fri) 20:40
驚いた
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永沢さんが亡くなられたことは知りませんでした。
しかも、のばらさんがお知り合いだったなんて。

永沢さんの著書『AV女優』は話題になったので覚えてますし、
発売当時私の触手も延びかけたのですが、
タイトルから来る私の偏見もあって読まずじまいでした。

にしても47歳ですか。若すぎますよね。

ご冥福をお祈りいたします。
2006年11月04日(Sat) 06:27
編集
ももるりさん
私もちょっとビックリ~。ももるりさんのお仕事を考えると、こういう繋がりがあることは不思議じゃないですが、みつおちゃんのことを書かなければ、わからなかったことですよね。

>けっこうしょうもないオッサン
そのとおり。自他ともに認める、飲んだくれのどーしよーもないオッサンでした(^^;)
でも、自分を飾る事をしない、人に好かれるひとだったです。

『AV女優』は私、読んでないんですよ。
出たときに、これはきっとすごく良いだろうと思ったのですが、読むと心にこたえそうで。

今日、その最後が苦しいものだったと知り、涙がでてしまいました。


じっちゃんさん
永沢さんと先輩のコンビは私にいろんな本を教えてくれた人たちだったんですよ。
つい、かたよりがちになる読書傾向に広がりをもたせてもらったです。

実は永沢さんの本は『強くて淋しい男たち』しか読んでないのです。『AV女優』は上記の理由で、『声をなくして』は、とても読めませんでした。
今はダメですが、名インタビューアーと言われた永沢さんの作品、いつかじっくり読みたいと思っています。
2006年11月04日(Sat) 20:24












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